光学機器の載せ方、調整方法(ゼロイン)

ライフルスコープやドットサイトはエアガンの射撃する楽しみを増してくれるお勧めのオプションパーツです。
しかし、取り付けや調整にコツがあり、初めての取り付けだと上手くいかないことがあります。
よくお客様からもお尋ね頂きますので、こちらにその手順について簡単に記してみます。
取り付け手順のサンプルはマルイ次世代電動ガンのSCAR-Hです。
光学機器の載せ方、調整方法(ゼロイン)
エアガンにスコープを取り付ける場合、スコープとエアガンをつなぐインターフェースとしてスコープマウントベースとマウントリングが必要です。
マウントベースについては機種ごとに専用のマウントベースが有り、機種によっては種類も高いものや低いものが有りますので、スコープの種類や好みに応じてスコープマウントベースを選択しますが、通常はメーカーの純正品を選べばよいでしょう。

今回の場合エアガン本体がSCARなので、もともとこのモデルはスコープマウントベースが標準装備となっておりマウントベースを別に用意する必要はありません。
取り付けするスコープはマルイのイルミーネーテッド ショートズームスコープです。
光学機器の載せ方、調整方法(ゼロイン)
このスコープの場合、マウントリング取り付け部分が30mm径なので、30mm径のマウントリングを選択します。マウントリングの高さは本体との相性を見ながら決めますがそれついては次に述べていきます。
(マウントリングの径は2種類あって1インチ径-25.4mm径と30mm径の2種類あって、スコープによって合わせます)
先ずスコープを本体に装備するイメージを、実際にシュミレートして、大体の取り付けのイメージを得て、マウントリングの高さを決めます。
この場合、フリップアップリアサイトを付けたまま、スコープを装備する為、ライフルスコープの接眼レンズのふくらみの部分とリアサイトを干渉させない為、20mmの高さのマウントリングを選択しました。
光学機器の載せ方、調整方法(ゼロイン)
マウントリングの高さは3mm〜35mmまでいくつかの種類が有ります。
30mm径20mm高のマウントリングを、先程の取り付けイメージにしたがって取り付けたところ。
この時はしっかりとネジを締めず、仮止めとしましょう。
光学機器の載せ方、調整方法(ゼロイン)
スコープを登載する為に、マウントリングの上側を外したところ。
光学機器の載せ方、調整方法(ゼロイン)
スコープをマウントリングに載せたところ。
光学機器の載せ方、調整方法(ゼロイン)
この段階で、前後のバランスやスコープの各所が、本体に干渉していないか確認をします。
その状態で良いようならばマウントリングの上側を載せて、ネジを締めます。
マウントリングのネジを締める時は、一か所を一度に締めきらず、各ねじを均等に締めていき、バランス良く均等にマウントリングが取り付けられるようにしましょう。
光学機器の載せ方、調整方法(ゼロイン)
スコープがきちんと搭載されているかどうかを確認します。
まずまっすぐになっているかどうか。
次に角度がきちんと搭載されているか・・・すなわち上下調節用のエレベーションダイヤル(UPとかDOWNと刻印されている)が上向き、左右調整用のヴィンテーションイヤル(LEFTとかRIGHTと刻印されている)を右向きにします。
接眼レンズの位置は、ライフルを射撃姿勢で構えて、スコープを覗いた時、正しい位置、すなわち目と接眼レンズが70mm前後の距離になるようにします。
正しい搭載を確認したら、マウントリングの各取り付けねじを締めつけます。
光学機器の載せ方、調整方法(ゼロイン)
次にゼロインです(レティクルのクロスポイントと着弾点を一致させる事)
まず、HOP調整をして適度なHOP状態を確認した後、ゼロイン作業となります。

電動ガンやボルトアクションライフルでゼロイン作業をする場合は、15m〜20m程度の距離で、ターゲットを設定します。
ターゲットは着弾時に、音で確認できるように金属製のものを選びます。
またターゲットは着弾してどこかに転がるようだと、いちいちまた設置をしなければいけませんから、何らかの方法で固定をします。

・・・例えばスチール製の缶(コーヒー缶等)をアンカーで固定する・・・

さて次にこのターゲットを狙って、射撃をします。
現在の電動ガンやボルトアクションライフルならば、比較的楽に15〜20mのターゲットに当てる事が出来るはずです。
射撃の結果、スコープのクロスポイントと実際の着弾点にズレがある事がスコープで確認できたはずです次にエレベーションダイヤル(上下調節)とヴィンテーションダイヤル(左右調節)で クロスポイントと着弾点を一致させます。

写真で棒で指示しているところが、エレベーションダイヤル(上下調節)とヴィンテーションダイヤル(左右調節)です。
光学機器の載せ方、調整方法(ゼロイン) 光学機器の載せ方、調整方法(ゼロイン)
このダイヤルのタイプは2種類あって、通常は防水キャップが有り、それを外しスリットにコインを差し込み、ダイヤルを回しますが、キャップが無く直接指でダイヤルを回せる、アジャストメントキャップレスフィンガータイプが有ります。

この取り付け手順のサンプルスコープはアジャストメントキャップレスフィンガータイプなので、そのまま指でダイヤルをクリック回転する事が出来ます。
光学機器の載せ方、調整方法(ゼロイン) 光学機器の載せ方、調整方法(ゼロイン) 光学機器の載せ方、調整方法(ゼロイン)
上の写真は防水キャップが有るタイプのスコープで、ダイヤルクリックはコインで行います。
着弾点とクロスラインの修正は、例えば着弾点が右上にずれている場合は、エレベーションダイヤルをDOWNの方にクリックし、ヴィンテーションダイヤルをLEFTの方にクリックします。この作業で着弾点が移動しますので、この作業を繰り返し、着弾点とクロスポイントが一致するまで続けます。
光学機器の載せ方、調整方法(ゼロイン)
倍率のないドットサイトであっても基本的な流れは一緒です。
ドットサイトは取り付けの際にマウントリングが必要のないものが多く(必要があっても最初から装備されているものがほとんどです)その場合にはそのままマウントベースに取り付けてゼロイン作業にうつりましょう。
上記で説明したようにゼロインのためには20m程度のロングレンジが必要となりますので、ご自宅で距離を確保するのが難しい場合にはフィールドやショップなどロングレンジのある所でゼロインを行いましょう。
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