東京マルイ・ワルサー P38【ホップアップ】 エアーハンドガン（10才用モデル）。
このモデルはマルイがエアーガン業界で現在のように世界一の評価を受けるきっかけとなった記念すべきエアガンである。当時子供用のオモチャメーカーという評価しかなかったマルイがモデルアップしたP38は低価格でありながら、当時の水準をはるかに超える集弾性を備えた超高性能エアガンで、造形も精密で美しいもので、ともかく当時のエアガンの中では驚異的な出来栄えであった。
なにしろその当時2〜3万円以上するエアガンよりもアキュラシーが良かったのだからともかくスーパーなモデルであったのだ。そしてこのモデルの成功と高評価をもって、現在の東京マルイのハイパーエアガン群の歴史が形作られたのだ。さてワルサーP38(独:Walther P38)は、ドイツの銃器メーカーであるカール・ワルサー(カール・ヴァルター : Carl Walther)社が開発した軍用自動式拳銃である。第二次世界大戦中のドイツ陸軍の制式拳銃であった。
口径は9mm(9mm×19パラベラム弾)、強力な弾丸を安全に発射できるショートリコイル式の撃発システムに、大型軍用自動拳銃としては画期的なダブルアクション機構を組み合わせた近代的な拳銃である。P38のダブルアクション機構はPPのシステムの流れを汲むもので、シングルアクション併用型だった。
現在のダブルアクション、シングルアクションともに操作可能な自動拳銃は、ほとんど全てがこのワルサーP38の機構をほぼそのまま利用か、またはそれに改良を施しているといってよい。また命中精度は軍用拳銃としては高く、完成度の高い拳銃であった。ちなみに実銃のグリップも木製ではなく樹脂製のベークライトがほとんどであったようだ(当時はプラスチックが最先端のハイパーマテリアルであったのだ)。
実際に、熾烈な軍採用デザインコンペを勝ち抜いて米軍で制式採用されている今をときめくベレッタM92シリーズはP38のコピー品とも言える機構を備えており、P38の基本設計がいかに正しかったかを証明している。
P38はアニメ「ルパン3世」やTVドラマ「ナポレオンソロ」で勇名を馳せ、ご記憶のかたも多いだろう。HOP付きで25m以上の飛距離を持つ。